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命みなぎる新緑の季節となりました。中庭のヤマボウシは、ゆさゆさと若葉を揺らし、白い花をつけています。小鳥のさえずりで目を覚ます朝、あぁ自然の営みのありがたさ、ささやかな日常を過ごしています。
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能登ではお嫁入り(古風な響きですネ)のとき、花嫁のれんという風流なのれんを花嫁道具のひとつに持って嫁ぐ習わしがあります。今、市内中心部の商店街(地方都市の例にもれずちょっとさびしい風情です)では、箪笥に眠ったままの花嫁のれんを皆にお披露目しようという企画「花嫁のれん展2007」が開かれています。呉服屋さんや陶器屋さん、昆布屋さん・お醤油屋さんそれぞれの店先や店内には、日本画さながらののれんが色を添えています。

図案はどれもおめでたいものばかり、見ていて豊かな気分に浸れます。一枚一枚手描きのそれは、高価なものだと予想がつきます。冠婚葬祭の際、皆の見えるところに掲げられ、家やお嫁さんを象徴します。しかしながら、自宅で冠婚葬祭を執り行うことがめっきり減った現在、文字通り箪笥の肥やしと化しているのが、現状。そんなのれんに日の目を当てるべく企画された「のれん展」、市民としても応援します。

我がことながら忘れていましたが、ワタシもその昔結婚のとき、花嫁のれんを持って来たのでした(苦笑)
その後、長らく別にすまいしていましたが、法事や町内の大きな行事のときなど、ことあるごとにここに戻り、母家の入り口にワタシの花嫁のれんが掲げられていたのを思い出したのでアリマス。

今日、友人と花嫁のれん展を見に出かけて、彼女がナイスなアイディアを提言。和のエッセンス香るこの家で花嫁のれんを飾ってはいかが、かと。
や、オモシロソウ☆☆ 
その昔、家同士の結婚の象徴であった花嫁のれん、現在、封建的な意味合いは薄れ、個人的存在意義(アイデンティティ)に比重が置かれ、美しき伝承を守るものと変わりつつあります。それが証拠に、パターンから脱却した図案が見て取れます。古典的図案をアレンジした、現代風でしゃれた図案、粋です。

遠い過去、ワタシの関知しないところで、実母からオットのオカアサマ(婚家)に渡った花嫁のれん。
しがらみや固定観念から自由になれば、「タペストリー感覚で自由に飾るのもアリ」だと思えてきます。
現在の感覚とセンスでもって、母家の隣に建てたワタシたちの家に掲げるというアイディアはなかなかおもしろそうなのです。

ただオットのオカアサマの気持ちを確認しておかなければなりません。そんな使い方も許されるのかどうかを。

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年に数えるほどの親孝行。
ムスメたちの顔を見せに両親の家に行った。
ムスメたち、お小遣いももらえるし、いとこたちとも会えるしでおばあちゃんちは楽しい。連泊したいのはやまやまだが、ガッコウもあるしそうもいかない。

家ができてから初めての外泊。
2日ぶりの我が家、玄関を開けるとこうばしい木の香り。我が家のにおい。ただいま。

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中庭のヤマボウシ、日に日に若葉を茂らせる。高く高く枝を伸ばす。
2階からひょいと手を伸ばせば届きそう。もえぎ色から黄緑へと、鮮やかさを増していく。



小鳥がときどきやって来ては、実を探している。秋まで待ってね。かわいらしい赤い実をつけるから。

季節の変化を楽しめるって、いいな。
四季のある贅沢。

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よく晴れた日、午後3時の画像です。



樹木や葉がスリガラスに影を落として、ただ今影絵上映中。
左側ぼうっと広がる桃色は、「??モモ」。
モモの一種で名前は忘れました(ペコッ)。
今度調べておきます。

舞台裏の様子。



ただ樹木はそこに立っている。
太陽と影が織り成す小さなドラマ。この季節限定。

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いつかは解散する家族という社会の最小単位。
おおかたの人は、一生のうちにふたつの家族を経験する。
誕生から巣立ちまでの間、親に養われ守られる家族、
成人し伴侶とともに築く自分たちの家庭。
前者でいる期間は、後者のそれよりもずっと短い。

遠くない将来、ムスメたちもここを巣立っていく日が来る。ムスメたちがこの春ダブル入学だったこともあって、写真館で家族写真を撮ってきた。これまでも節目節目で撮ってきたが、あと何回撮る機会があるだろうか。縁あって巡り会えた家族、記念写真は証拠写真でもある。

親と一緒に写すのは、気恥ずかしいお年頃である。照れからくる憎まれ口をたたきながらも、ちょっぴりおすまししてカメラに納まる。普段から肖像権とやらを持ち出してデジカメの撮影さえままならない彼女たち。なんとか無事に撮り終えることができたが、仕上がりはいかに。

家族、特に親子を含めたそれは永遠ではない。
限られたある期間だけ一緒に暮らす仲間。
楽しい日、会話の弾む日ばかりではない。
ときにそれは面倒で鬱陶しく、一人になりたい日もある。でも家族なんだ、今は。
いつか懐かしく思い出す日が来るだろう、アルバムをめくりながら。

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