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命みなぎる新緑の季節となりました。中庭のヤマボウシは、ゆさゆさと若葉を揺らし、白い花をつけています。小鳥のさえずりで目を覚ます朝、あぁ自然の営みのありがたさ、ささやかな日常を過ごしています。
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ダイニングでごはんを食べているときも、キッチンで夕飯の支度をするときも、
外から帰ってきて車から降りても、朝、2階の家事室で洗濯物を干すときも
どこにいても目に入る、我が家のシンボルツリー・ヤマボウシ。
文字通り視線の集中する中庭に、植えられています。



樹のてっぺん近くに花をつけたので、2階から見下ろすとよく見えます。

ヤマボウシも、いろんな場所からさまざまな角度で見てもらって
喜んでいるのではないでしょうか。
人も植物も、見られることによって美しく咲こうという力が働きます。

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なんという光景でしょう!


キクモモ(菊桃)(向かって左)の若葉の繊細なシルエットと、キンモクセイの葉っぱのダイナミックな影が織り成す幻想の世界。
自然の作り出す表情は、どんな芸術作品にも真似のできない美しさがあります。しかし、自然のままでは、その美を十分に感じることができません。瞬間の美しさをもっとも美しく切り取るのは、デザイン力(すごいな~)。

4月の終わり、キクモモの濃いピンクの花がすりガラスを通してぼうっと浮かび上がった。ため息が出た。花が散って若葉が茂ってきた。4・5日前から、若葉がくっきりとシルエットを成す。あぁ、これこそが、岡本氏が狙っていた効果だ、と体感する。

光と影、見える部分と見えない部分、見えない部分(実際、散りかけた花はお世辞にも美しいとは言えません)も美しく見せて(魅せて)しまうデザイン力に脱帽ですっ☆

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掃除機をかけながら、主婦は考える。
「なんのため、私は生きているんだろう」
人間ってつくづく貪欲な生き物。
家が建ったらそれで一生分の目標達成と思っていたけれど、実際そうなってみると次々に思うところ、湧き出ずる。

家庭をうまく切り盛りして(努力しています)、子どもたちを自立に導くよう務め(ガンバッテいるつもり)、自分の楽しみも持ち、休日は家族でときどきデッキに出てランチ。

あぁ、絵に描いたような生活。子どもも家族も安泰。ひとまず目標を達成した。ちょっと小休止して。
次なる目標ややりたいことを見つけなければ。数ヶ月~1年後の実現可能な目標・・・。

①シフォンケーキをうまく焼く
②恋をする(妄想上での)
③パソコンの整理
④ダンスを始める
⑤きものをもっと上手に着られるようになる

以上のことを目標にして、あと半年間生きてみま~す(微笑)。

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私たちの住む家は、
岡本氏の作品「七尾の家」です。
第36回いしかわインテリアデザイン賞2007において、同氏が大賞を受賞されました☆☆

一昨夜、金沢市内のホテルで開かれた表彰式に私たちも施主としてご招待にあずかり出席してきました。

こうしたいああしたいという多くの夢を、ただのわがままで終わらせず、丁寧にすくいとって造形に作り上げていただいたたまものです。私たちの家づくりに対する熱い思いが伝わって、こんなにステキな家ができたことをうれしく思います。賞状授与のときには、涙腺がわずかに緩み、感無量でした。

大賞に選ばれる家に住んでいるということは、誇らしく、また大切に住まなければという自覚をうながします。いつ誰が訪ねてきてもいいように、いつもキチンと片付けておかなければ、見られているという意識を持って。もし見せてほしいと言われれば、慌てずどうぞと案内できるよう、美しく維持することは、評価を受けた家に住む私たちの務めです。



この家をあえて一言で言うならば、
「感性が豊かに育まれる家」だと言いたい。
自然の素材と斬新な空間の構成、
さんさんと太陽が降り注ぐ気持ちよさと隅に表れる陰とのバランス、
夜のほの暗い照明など、感性を刺激する要素がつまっています。
陰影や凹凸、奥行き感があり、飽きがこないし心地よい。
奥ゆかしく、秘めた美を感じさせる素材と色の使い方に、日日静かな充足感で満たされています。

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チュンチュン、、
2階のバルコニー付近を、忙しく小鳥が行き来しています。春ですね、小鳥もうかれています。悠長に牧歌的な情緒に浸っていたら、大変なことになっていました!
ツバメが巣づくり進行中。そこらじゅう糞がポタポタ、窓や網戸にまで飛び散っています。白い外壁にも。あぁ(驚)!

ツバメは田の神様、ツバメが巣をつくると家が繁栄するという言い伝えがあります。ツバメに選ばれたのは喜ばしいけれど、糞で汚されるのはかないません。しかも、一度場所を貸してしまうと、毎年やって来ると聞きます。せめて薪小屋あたりなら喜んで貸して差し上げます。でも、ごめんなさい、今この場所は貸せません。

幸いまだ卵を産んでいなかったので、心を鬼にして製作中の巣を撤去。屋根や窓ガラスにこびりついた糞も掃除しました。

恨まないでね、ツバメさん、この家が築30年経ったら軒下を貸すこと考えますね。新築の今は勘弁してね。自然との共存はかくも難しき。

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