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命みなぎる新緑の季節となりました。中庭のヤマボウシは、ゆさゆさと若葉を揺らし、白い花をつけています。小鳥のさえずりで目を覚ます朝、あぁ自然の営みのありがたさ、ささやかな日常を過ごしています。
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方言はひとつの文化です。
「ようこそ」
人をあたたかく迎える言葉を、能登ではよく耳にします。和菓子屋さんで、クリーニング屋さんで、コンサート会場で。

この「ようこそ」という言葉、
「ようこそお越しくださいました」のように歓迎の意味で用いられるのはもちろん、
商品を受け取ったあと、
「ありがとうございました」のかわりに使われることが多いことは、発見でした。

マニュアル化されていない血の通った言葉は、受け取った側にあたたかいものをもたらしてくれます。
薄っぺらい口先だけの言葉が氾濫している現在だから、こんな一言にほっとするのです。

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品のない話ですが、まぁ訊いてやってくださいまし。
外出するために、寝室で着替えていたんです。北側のスクリーンは、日中、採光のために開けています。
裏山は急勾配になっていて、普段、人が上るような山ではありません。ところが、この時季、山菜採りの方が上ってらしたんですね。視界に動くものが入ったと思ったら、町内の○×さんでしたっ。

外から部屋の中がどこまで見えるのか定かではありませぬが、たぶん見えていないと思われますが、相手にお気の毒、それはそれとしても気恥ずかしい。こんなワタシでも一抹の羞恥心は残っていますから。

そういえば新芽の萌える香りが漂ってきます。



本日の教訓、
「人に不愉快な思いをさせないよう心得よ」

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メールでは愛想がない、手紙では紙面を持て余す、そんなときは絵はがきが「気分」。
気負わずささっと書けて、メールよりは断然気持ちが伝わる。受け取った側も、その場で目を通せる扱いの簡便さと、手書きのあたたかみに感じ入る(と信じている)。

旅先や美術館では絵はがきの購入、必須。
コレクションの趣味はないので、たまることはない。

あの方にはこの絵はがきで今の気分を伝えたい。。。はがき選びから相手への想いは始まっている。深く考えずにさらっとペンを走らす。手紙にはないライト感覚が絵はがきを書く醍醐味。手紙であれば、書いては破り、書いては破りとびんせんを無駄に消費してしまうが、絵はがきはそんなことはまずない。

どなたにどのタイミングで出すか、難しい絵はがきがある。「人体の不思議展」で購入した脳や筋肉、毛細血管の生々しいカラー写真。突如、こんなハガキが郵便ポストに舞い込んだら、面食らってしまうだろう。
もうひとつは、岸田劉生の「麗子」シリーズ。不気味だけど個人的に好きな絵。アクが強すぎるこれらは、コレクションとして楽しんだほうが無難なようだ。

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ふろしき文化を子どもに伝えたい。ハンドバッグにすとんと納まる正方形の布。広げるとひざ掛けに、ものを包めば簡易バッグにもなる万能さ。

先日、ムスメ1と外出帰りにスーパーに寄った。買い物目的ならば、買い物バッグやカゴをあらかじめ用意してから行くのだが、出先から帰る途中の立ち寄りだったので買い物バッグを持ち合わせていない。こんなときこそ、ふろしきの出番!ワタシは内心ほくそ笑む。

ふろしきは、気持ちを、ものを、「包む文化」。包む中身やシチュエーションによって柄ゆきや生地を使い分けるのが正しい使い方とされる。キモノにせよ、ふろしきにせよ日本文化は文様に深い意味があり、決まりごとが多い。そういった意味を知ることも大事だが、まずはどんどん使うことから始めてみてもよい。

購入した食料品カゴを「これ包んどいて」と手渡した。その間にワタシは会計。。。どことどこを結べば袋状になるかがわからず考えている様子。ふろしきを生活の中で使ったことがないから「知らない」のだ。経験は「知」となる。

「カッコ悪いからそんなん持って行くのんやめて!」とのたまうムスメ1であるが、平面が立体になる様子にふろしきの便利さをちょっと見直した模様。「ドロボーになった気分・・」といいながら手に持ったふろしき包みに、まんざらでもなさそうだった。しめしめ☆

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能登の桜は、今7分咲き。暖冬だったこの冬ですが、例年と変わらない開花の具合です。我が家の近くには、舗道が整備されたときに植えられたソメイヨシノの若木が、その細い体に薄ピンクの花びらをつけています。夕方の薄ぼんやりした残り陽の中、妖しく白く浮かび上がります。

サクラは日本人の心と深いつながりがある花です。美しさと悲しさ・可憐さとはかなさ、相反する情感を併せ持ちなぜか愛でずにはいられない不思議な魅力を持った花です。散り際のせつなさに、いにしえの人々は死を重ね合わせたのでしょうか。

そういえばサクラの花からはフェロモンが発散されているそうですよ。フェロモン効果でしょうか、サクラの下では皆浮かれます。。。

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