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命みなぎる新緑の季節となりました。中庭のヤマボウシは、ゆさゆさと若葉を揺らし、白い花をつけています。小鳥のさえずりで目を覚ます朝、あぁ自然の営みのありがたさ、ささやかな日常を過ごしています。
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今住んでいる家は、戦後まもなく
建てられたので、かれこれ60年は
経っている古民家です。

古民家再生がちょっとしたブームです。
以前から古いものや古民家に興味があった
ので、ここに住むことになったとき、
期待はふくらみました。

しかし、冬を2回越して・・
寒い!寒さに耐えられません。

夏は問題ありません。
解放的で、家の中は暗く涼しい。

問題は冬です。
ただっ広い玄関は、
外と同じくらい冷え込みます。
廊下に出ると吐く息が白い
お風呂はタイルが冷たくて
身が縮こまる思い・・

実際に住んでみてわかりました。
大きな家は、住むための家ではなくて
集うための家です。

昔、地方では冠婚葬祭を自宅で執り行う
ことが普通だったので、
トンデモナク大きな家が必要だった
んですね。

いざという場合に備えた大きな家。
ですが、普段使う部屋は限られています。

大きな家は掃除もタイヘン。

といってもワタシは自分の家だという
自覚がないので(お母様ゴメンナサイ)、
普段使うところしか掃除しません。
お母様も普段そんなにマメには掃除して
いらっしゃいません。
やはり管理がタイヘンなのです。
お母様の名誉のために言いますと
庭の雑草引きには精を出しておられます。
(庭に関してワタシはノータッチです)

ワタシたちのすまいを持つことになった
とき、この家を再生することも
検討しました。

しかし、オットの両親が増築・
改修しながら住み次いできたこの家を
ワタシたちの思惑で改修することは
気が引けました。

敷地内にイエを建てることにしました。
もともとワタシは最低限の広さのイエ
で十分と思っていました。
イエは住むためのものであって
見せるためのものではないと
思っています。
掃除が趣味なので、自分の目が行き届く
広さの、動きやすく家事のしやすい
イエが第一の希望でした。

この家はやたら広すぎて
家事動線に無駄がありすぎ
ます。
そんなことが大きなストレスになります。

不便に慣れっこになってはいけません。
不便を不便と感じなかったら
そこからの発展はありません。

寒さにしても、広さにしても
暮らしやすさという点からみると
現代のニーズとはかけ離れている感
が否めません。
昔の人は、寒さを我慢してしのいだ
のでしょうけど、快適な空調に慣れた
現代人には冬の寒さは堪えます。

古民家自体は好きなのですが、
実際にくらすことと、
第三者的な立場から眺めるのとは
大きな違いがあるのだと解りました。

今建てているイエは
家事のしやすいイエ
になったと自負しています。
ワガママな要望を聞き入れてかたちに
していただき、うれしく思っています。

ココを押していただけるとウレシイです
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今日、ついに我が家を上棟しました!
家庭を持った10数年前からあたためて
きた夢が、晴れて現実のものとなりました。



手ぬぐい(花粉症&ナミダ対策)片手に
朝からソワソワ。
あっちから眺めたり、こっちから仰いだり
組まれていく柱や梁に、
イエの輪郭が少しずつ現われてきます。

大工さん・建築家・工務店・現場監督
みなさんそれが仕事とはいえ、
こうやって大勢の方の力の結集で
イエを建てることができる、
本当にありがたいことだと心から思います。

積み上げられた木材や構造用合板、
うなるクレーン車、
小気味よく響き渡る木槌の音、

チームワークバツグンの大工さんたちの
仕事ぶりに思わずウルウル。

棟が上がったときは、目頭が熱くなりました。
なんと言ったらいいのか、
輪郭が際立ってキマッた!っていう感じ。
角っこのとがったところがシャープでステキ!
ほれぼれと眺める・・

今日はウレシイことが3つ重なりました。
☆上棟
☆原稿の締め切り(に間に合ったこと)
☆ワタシの誕生日

3重奏の感激!
忘れられない最高のバースディとなりました。

ココを押していただけるとウレシイです



コンポスターは、生ゴミを土に還して
くれる環境問題の観点からも注目に
値する生ゴミ処理機である。
しくみは簡単で、微生物のチカラで
生ゴミがいつの間にか堆肥にヘンシ~ン
と相成る。できた堆肥は、家庭菜園や
ガーデニングに利用することができ、
これぞ究極のリサイクル。

そんなよいことづくめのコンポスター
なのだが、我が家のコレ。。。(悲)



2年前にココに越してきたときには
既に設置されていた。
市から助成金が支給されて設置が促された
そう。このへんは地方ゆえ土地が広く、ほ
とんどのお宅の畑の隅っこに設置されている。

このデザイン!
どうみてもいただけない
ポリバケツを逆さにしたようなカタチ、生ゴミを処理するには理に適っているのかもしれないが、いかにもといった外観は、プラスティックの安っぽさと相まって、
品がない!
生ゴミを投入するときに、ワクワクさせて
くれるデザインではない。
もともと、生ゴミという美しくないものを
入れるのだから、せめてカタチだけでも
使うヨロコビが感じられるものに
ならないものか。。
メーカーさんにお願いしたい。

定期的に中身を攪拌してやると堆肥化が促進される。
実はワタシ、投入専門で攪拌したことがない。
というか、恐ろしくてデキナイ。
理由は、主婦のみなさまならおわかりいただ
けると思うが、自分が初めから関与していない
コトについて、途中から手を出すことは
多大なる勇気と苦痛を伴うものだ。

ワタシがココに来る前から使っていたソレ。
毎日夕方に野菜の皮やら茶ガラなどは
投入できても攪拌することは至難の技。
その気がないとできないもんである。
悪いが”その気”になれない。

今度建てるイエでは、
廃材を組み合わせてコンポスターを作る予定である。さりげなく素朴で風景に
溶け込む雰囲気にしたい。
コンポスターに愛着が持てそうで、
今からワクワクしている☆

でもお姑さんになんと言い訳しよう。。
「一緒のとこに捨てるのがイヤなの?」
って言われたら。。
「一から関わりたいから、手づくりコンポスターを中庭の隅に設置します」
と言えば解ってくれるだろうか。


ちなみに日当たりのよい南側に設置す
ると、発酵が促進されるのでベスト。
中庭はちょうど南に当たる。
コンポスターの設置にもってこいだ。
ちょろっと家庭菜園も始めようと思う。
建築家のY氏にはなんと言われるだろうか。
建物とのバランスがよろしくない、
美観を損ねるなどと忠告されはしないだろうか。

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イエをつくりたいと思ったとき
真っ先に考えたのは、
洗濯ものをどこに干すか
ということだった。

北陸の冬は、雪と重く低く垂れ込めた
鉛色の空に閉ざされる。
一番の悩みは洗濯物が乾かないこと。
部屋に干すのは絶~対にイヤ!
生活感あふれたそんな光景を目にすると
悲しくなる。
そうかといって洗濯を乾かす目的だけ
に別の部屋でわざわざ暖房を入れるのは
経済的ではない。

居間に干すとどうして目障りなのか。
それは洗濯物を干すべき場所ではないからだ。身に着けるプライベートなものを、居間という公共の場にさらすことはワタシのちっぽけな美意識でさえもそれを許さない。
洗濯物は然るべき場所に干したい、
切実にそう望んだ。

玄関先に干すのも本当はイヤだ。
今はしかたなくそうしているが、
できることならしたくないのが本音。

北陸では屋内に洗濯物干し場を確保する
ことは必須である。
そのためだけに暖房を入れるのではなく
室内の暖気を利用して乾かしたい
しかも洗濯物が目障りにならない
ようにしたい、
設計を依頼するときの要望書に
そう盛り込んだ。

ワタシにとって、洗濯物の干し場や
洗濯機から干し場までの動線、
またどこで洗濯物をたたむのかといった
洗濯物に関する一連のことは、
イエをつくるにあたって最優先するべき
事柄だった。

春になり、洗濯物を屋外に干せる季節に
なった。外に干すこと自体はウレシイこと
なのだが、今の洗濯干し場には屋根がない。
(昔のイエゆえそういう設計になって
おらず言ってもしかたのないことだが)
常にお天気を気にかけていなければならず
落ち着かない。
そんな小さなことが家事の余計な負担に
なると痛感する。

出かけるときなど、雨を想定して
ハンガーごと取り入れなければならず
たいへん面倒だ。
しかも、ステンレスのハンガーを使って
いるので、重く取り入れる作業はちょっとした
重労働である。



ステンレスの洗濯ハンガーには多分に思い入れがあり、そのことについては次回に記そうと思う。

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設計をお願いしている建築家の事務所を
訪れた際、床材を何にするか問われました。
ずらっと並べられた木材の見本市。

以前から、日本家屋におけるスリッパの
存在に疑問を感じていました。
フローリングでは着用、和室では脱ぐ
どこで脱いだのかワカラナクナル・・

なんでスリッパが必要なのか?
フローリングでスリッパを履くのはなぜか?

スリッパを履かなくても違和感のない
床材とは?

たどり着いた答えがスギでした。

ハナシを元に戻すと
建築家Y氏の事務所で見せられたスギに
一目ぼれ。
生理的に、コレ好きって思ったんです。

さらっとした手触り。
足裏に感じるやわらかい感触。

能登にはスギがたくさん植わっています。
ワタシの家の裏山の杉も、春先には黄色い
花粉をばらまき、憎き花粉症の
元凶として敵対視されています。

近年よろしくないイメージのスギですが
それには戦後の植林政策と需要のバランスの崩れが絡んでいるのです。

説明すると長くなるので割愛しますが、
要は植えたものを使わなかったから
こういう事態(花粉症)を引き起こして
いるのです。

さて、スギは床材に使います。
今も、いただいた見本の杉材を
足元に置いて素足で踏んでいます。
夏涼しく冬暖かい、自然の中で育まれた
スギのチカラを感じます。
キズがつくのは承知の上。
きっとそのキズさえもいとおしいと
思う日が来るのでしょう。

いただいた40ミリの杉板↓
この厚みの材を床に貼ってもらいます。



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