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命みなぎる新緑の季節となりました。中庭のヤマボウシは、ゆさゆさと若葉を揺らし、白い花をつけています。小鳥のさえずりで目を覚ます朝、あぁ自然の営みのありがたさ、ささやかな日常を過ごしています。
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着れば着るほど体になじんで手放せなくなる。木綿のシャツのように、美しく年月を重ねてゆく家でありたい。経年変化が、味わいになる家。そんな家が理想である。それには素材選びって大きい、と思う。

たとえば、床のスギ。
「床材は何にしますか?」一昨年7月、岡本氏の事務所で山と積まれた床材のサンプルの中から40ミリの杉板を手に取ったとき、直感で好きだ!と感じた。
サンプルをいただいて帰り、テンション高くオットの父に見せると
「キズがつくぞ~」
「今どきこんなのはやらんぞいね」
キズがついても流行らなくてもいいんです。スキなんですよぉ、これが。

家づくりは(特に素材に関して)選択を迫られることの連続だったけれど、基準としたのは「感覚的に好きかどうか」である。もちろん、感覚だけで選ぶことが絶対だとは思わない。でも素材から受ける影響って大きいと思う。触れたときのさらっとした感じ、見たときのざらっとした感じ。五感に訴える感覚で素材を選ぶことは、シンプルな選択ではないだろうか。

住み始めて3ヶ月が経った。床のスギは、薪ストーブによる乾燥のため(加湿していても)隙間が開いたり、所々反りも生じている。また、そそっかしい人(誰?)のおかげで、キッチンまわりでの生傷も絶えない(スギよ、ごめんなさい)。

くらすにつれて発生する変化(劣化?)も、当然のこととして受け止められる。くらし始めた当初、いちいちスチームアイロンで床のキズやへこみを直していたのが、あほらしく思える。
そんなん気にしてたらくらしていけへんよ。
キズもへこみも我が家の歴史であり証である。キズが増えるたびに体になじんでいくような気がするのは、決してひとりよがりな思いではないはず。

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