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命みなぎる新緑の季節となりました。中庭のヤマボウシは、ゆさゆさと若葉を揺らし、白い花をつけています。小鳥のさえずりで目を覚ます朝、あぁ自然の営みのありがたさ、ささやかな日常を過ごしています。
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「麗子」が好きだ。
座敷童子の雰囲気をたたえた
グロテスクで妖怪がかった顔立ち
パッツンと切り揃えた前髪。



ヘンな趣味だと言われようとも
グロテスクな美しさに惹かれる。
 
この一種独特の美は、画家であり麗子の
父親である岸田劉生が発見した美で
「デロリ」といわれる。

中学校の美術の教科書に麗子像
カラーで載っていたことを覚えている。
不気味で薄気味悪く、夜、翌日の時間割り
を整えるのさえ怖かった。

数年前、ナマ麗子を観る機会に恵まれ、
気味悪い麗子がナゼに気になるのか、
確かめたくて対面した。

不思議と、怖くなかった。
それどころか、不気味さの中にかわいらしさ 愛らしささえも感じられた。

思うに、劉生は、かわいさの中に存在する
邪悪さを、父親の眼差しを通して麗子の中
に見て取ったのではないだろうか。

表現技法が過剰になっていった結果
麗子像が生まれたと。

一般に麗子像は不気味なものとして認識さ
れているが、それだけで片づけてしまう
ことのできない奥行きを含んでいる。

麗子と対面してそんなふうに感じた。

ほんのりと赤みが差した頬に
無垢な幼さが感じられる麗子像



ちなみに麗子さんご本人は、写真によると
似ても似つかないべっぴんさんでありました。
こんなふうに描いた父を恨んでなければ
よいのですが・・・

読んでくださって
アリガトウゴザイマス☆

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小説家・川上弘美氏のファンです。
小説にしてもエッセイにしても、
ほどよくチカラが抜けていて、
ゆるりとした空気感が感じられます。
独特の文体は、古風でいて現代的な不思議
な魅力があります。



つかみどころがないようでいて、
読んでいくうちにすっかり物語の中に入り
込んでしまう実に巧みな構成と描写。
実際になさそうでありそうな不思議な
人物の相関関係。

人間らしさを描きながらも、それが押し付
けがましくないところがイイのです。
さらっとしているというか、風通しがいい
というか、ドロドロした人間模様でなく
あっさり、さっぱりした関係。

歌に例えると、70年代ニューミュージック
といったところでしょうか。

濃い人間関係をああもさっぱりと描くことが
できる、すばらしき才能。

物語がおしまいになるのが惜しくて、
頁を繰る手がゆっくりになってしまう最終章・・・
今読んでいるのは、『センセイの鞄』。
胸キュンな展開でセツナイ想い・・

ココを押してくださると
うれしいデス☆
最近感動した映画です↓
昨日、DVDが発売されました。

「ALWAYS 三丁目の夕日」

日本アカデミー賞総ナメ直後、
小5と中2のムスメと共に
出かけた映画館は、
年輩の夫婦連れで満席状態!

泣けました。
こんなにも泣ける映画だと
予想もしていなくて
ハンカチを持っていかなかった
ことを後悔しました。

人の心のあたたかさが
高度成長期に入る以前の下町の風景と
絡ませて描かれており
時を経ても大切なものは変わらないと
いうメッセージが感じ取れました。

ムスメたちの目に、
昭和30年代は新鮮に映ったようです。

懐かしくて新鮮な風景、
温かくて濃い人間模様を
セットとキャスト、台詞・音楽で
余すところなく描いた作品でした。

ワタシ自身、昭和30年代は知りません。
といっても同じ昭和の生まれ(40年代)なので、"あの頃”の風景、感覚は素直に心に響きます。駄菓子屋、3種の神器、今ほど豊かでなかった時代・・・

時代は移り変わっても、
人は人の中で生きている。
あの頃のような濃密な人間関係は今は
なくなってしまったけれど
人は人に支えられて生きていること
忘れずにいたい。

いつも身近にいて空気のような存在である家族にも、平凡な毎日が一番のしあわせであること、改めてありがとうと言いたくなりました。

キャスティング、音楽、美術
すべてにおいて文句なしです!
細部まで作り込まれたセットは
とてもリアルで、
昭和の時代にグイグイ
引き込まれます!

好きなキャラは鈴木オート
自分の仕事に誇りとプライドを持ち
血の気が多い。
一本筋が通っていて
カッコよかったです。
アツいところもイイ☆☆
誕生日にオットがプレゼントしてくれたDVD↓



ココを押していただけるとウレシイです
先日洗濯物のことについて書いた。
それと関連して、、、

ステンレスの洗濯ハンガー
使っている。
これを使う前までは、一般的なピンクやら
ブルーのプラスチックの洗濯ハンガーを
使っていた。

プラスチックは日光や風雨による劣化は
避けられない。ピンチの色が白っぽく
なり、そのうちにはずれる。
貧乏性の私は、手持ちのひもで付け直す。
これでしばらく耐えてくれる。

幾度かの季節が巡り、取り替えたピンチ
が粉吹き症状を呈していることに気がつく。

手荒く扱うと、せっかく干した洗濯物に
粉がかかることがある。
ほどなく枠が外れる。
こうなったらもう買い替えどきで、
あえなくお払い箱となる。

周期的に買い替えなければならず、
そのたびに
所帯じみた
プラスチックのハンガー

に300円の代金を払うことに
納得がいかなかった。

洗濯ハンガー問題に悩んでいたワタシ、
丈夫な素材のハンガーがないものか探した。
ネットで見つけたのがステンレスのハンガー。
キラリと光るメタリックな美しさ。
次に買うのはこれ!と決めた。

ステンレス洗濯ハンガー:大木製作所


所帯じみたハンガーが、幾度かの修理
を経て務めを果たし終えた後に、
それらは我が家にやって来た。
高かった
単価が3500円。
2つ買ったので7000円。
一生ものの覚悟で手に入れた。
たかがハンガーにと思うなかれ。
これで買い替えなくてもすむのなら、
よい買い物と言えるではないか。

それが証拠に4年経った今も、
外に出しっ放しにしているが、
びくともしない。
ぴかぴか・さんさん輝いている。

洗濯物を干すたびに誇らしい気分になる。
洗濯物を干すというありふれた家事行為に、
ヨロコビを与えてくれる画期的な製品だと
絶賛している。

生活臭がなく、見て美しい。
洗濯物を干していなければ、
吊るすオブジェだと
言ってもおかしくない。
もちろん洗濯物を干した状態でも、
おしゃれだ。
洗濯物も気のせいか高級なものが
干してあるように見えてしまう。
いつものパンツや靴下なのに。。。
人に見られても、これなら生活感を感じ
させないので、恥ずかしく思わない。



ひとつだけ難点をあげるとすれば、
重いことだ。
それと、アタマをぶつけたら痛い。

まぁ、重いのは、移動させなければ問題は
ないし、ぶつからないように気をつければ
よいことなのでたいした問題ではない。

ココを押していただけるとウレシイです




1年前のことなんですが、
ふと思い出したのでココに綴ります。

私の住む町のさるお寺の
千手観音サマが、
約1年の修復作業を無事終えて、
お寺に戻ってきたという。
修復開眼法要が営まれるというので、
出かけた。

いつでも拝観できるわけではなく、
この機会を逃したら次は33年後である。
私は生きているという保証はない。  
明日のことなどわからない。
手帳には、極細ペンで予定を書き込むが、
それはあくまでも予定だ。

予定を既成事実にするためには、
行動あるのみ。
”すぐやる課”の心意気が大切である。

初めて走る道を、地図を助手席に置き
ハンドルを握る。
下調べの段階で、交差点や信号機の名称を
メモ用紙にサインペンで大きく書き出しておく。
これをハンドルの近くに貼り付けておく。
地図を見ながら運転するのは難儀で
危険をともなうが、このようにしておけば、
メモと信号機の下の看板の名称を
照らし合わせて進めば、
迷うことなく目的地にたどり着ける

自分のことを“地図が読めない女”
だと卑下していたけれど、
それは助手席で運転にいそしむ
オットを尻目に、居眠りしながら
お気楽に座っていたときのこと。
自力で行くしかないというときには、
その気になれば地図くらい読める女
になれるのだ、といくらかの自信をもった。

開眼法要というものに臨席するのは
初めてのことで、要領がよく理解できない。

”お気持ち”を受付で差し出し、本堂に入る。
カラフルな袈裟をまとったお坊さま方が
お出ましになり、お経を唱えながら輪に
なってぐるぐる回り始めた。

着席して文机からそれぞれの経典を取り出し、どさっと上に積み上げる。
坊さんの長の掛け声に合わせて、
手さばきも鮮やかにアコーディオンの
ごとく広げては閉じてを繰り広げる。

どんな意味があるのか知る由もないが、アリガタイ千手観音サマのご加護にあずかるため、今一度経典に風を通して心を正す、といったところか。

いよいよ、千手観音サマとご対面のとき。
列に並び、順番の来るのを待つ。
檀家の方に混じって、私のような
千手観音ファン(カメラを持っている)
や仏像マニアといった人種も少なくない。

かのお方は、高い所に静座されており、
目を閉じて手を合わせておられる。
慈悲の手は、一見込み合っていて異形に映る
が、よく見ると方向も表情もさまざまで、
持っている小道具も意味ありげである。
ろうそくの炎に浮かび上がるお姿からは、
神々しいものを感じ、おだやかな表情と
たくさんの手というミスマッチが、
千手観音の魅力だと確信した。

観音という位はまだ修行中の身だという。
私は、二本の手さえ存分に使いこなせて
いるとは言えない。与えられた両手で、
私は何ができるのだろうか。自分のため、
人のために何ができるのか、考えた。

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