そして疲労感だけが残った・・・

ウェブサイトのテキストのライティングを、
立て続けに数件請け負い、先日やっとこ
納品を済ませた。
今回の案件は、ライティングに当たって
の条件や制約がたいへんに厳しかった。
　
なにせ制約が多すぎた。
中学校の校則よろしくソックスの色・
スカート丈・髪の長さまで指定されていた。

無意味とも思えるキーワードの連発を
強要されたため、どうしても不自然な
文章となってしまう。
そこをうまく処理できるのが能力だ、
と言われるのなら今回の案件はワタシ
にはお手上げだ。

自分の言葉で説明するという、書く際に
心がけている点を、犠牲にしないと書け
ない要求だったのだ。
　
納品後、今後の方向について交渉してみた。
が、要望を聞き入れてもらえなかった。
使い捨てライターなんてごめんだ、仕事を下りた。

限られた条件の中で仕事をこなす――
依頼者側がそれを求めるのもわからなくはな
い。しかし、自分を犠牲にしてまでその仕事
をやる意味が見出せない。

やり終えたとき、充実感よりも疲労感の
ほうが強いのならば、それは自分にとって
益の少ない仕事である、と解した。

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