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命みなぎる新緑の季節となりました。中庭のヤマボウシは、ゆさゆさと若葉を揺らし、白い花をつけています。小鳥のさえずりで目を覚ます朝、あぁ自然の営みのありがたさ、ささやかな日常を過ごしています。
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右側、設備機器の箱が置かれている後方に、水屋箪笥を置きます。
前にも書いたように、祖父の代から使っていた(今は物置で待機)年代ものです。

小春日和の今日、ぽかぽかお日様を背中に浴びながら、工務店の社長と現場監督と引渡しその他諸々立ち話をすること一時間あまり。。
建築写真のことが話に上り、生活感が漂う前に写真を撮りたいね、と。
●社長
「家具を入れると生活くさくなってしまうので、撮るなら入れる前のほうがいいでしょう」
▼ワタシ
「家具はおおかたが造り付けなので、持ち込む家具といえば水屋箪笥くらいです」
●社長
「美しい古び方をしているものだったらいいけど、美しくない古び方だったらちょっとなぁ・・」
▼ワタシ
「・・・」

美しく古びるで思い浮かぶのは、河井寛次郎記念館の道具類。時の流れが降り積もって醸し出すつやを放っている。古びているからこそ美しいと思う。
一方、ワタシが置こうとしている水屋箪笥はどうだろうか。美しい古び方かと言われれば、自信を持って肯定することはできない。
誰が見ても美しいと感じる美はある。一方で美の基準とはきわめて主観的なものでもある。モノに寄せる想いや愛着が、私的な美になることだってある。「だて食う虫も好き好き」と言うように、人の好みはさまざまである。

あの水屋箪笥だから、ワタシにとって意味があるのだ。お金を出せば美しく古びた水屋箪笥を手に入れることだって不可能ではない。しかし、そんな気もなければお金もない。ワタシにとって水屋箪笥は、実家の物置で眠っているものでなければならない。熱く語ってしまいましたが、古さ加減が浮いてしまわないだろうかと一抹の不安はある。なんらかの塗装は施さなければならないと思っている。

後は、人間と同様、新しい場所に馴染むまでには時間が必要だということ。

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安心しました。
太鼓判を捺していただいて、安心しました。
古くひなびた家財道具は、薄暗がりで控えめな美しさを
にじませてくれるものと期待します。

造作家具のニュートラルな雰囲気も悪くないと思います。
壁・床・建具・プリーツスクリーンなど
すべて揃ってからのお楽しみということですね。
ムーン URL 2006/11/10(Fri)09:48:02 編集
美しさ
おはようございます。
今週末が左官仕事の勝負所ですね。
頑張ってください。

水屋箪笥がおかれても、あの空間が崩れることはありません。だって、水屋箪笥のために黒の壁にしたのですから。
逆に、今回作った家具がチープに見えるのではないかと、心配しています。
今回の工事で作った家具は、白い壁を想定してデザインしているので、黒い壁に替えたことにより目立ち過ぎるかもしれないと、少々心配しています。
逆に、黒い壁をバックにした水屋箪笥は一層美しさが引き出されると思います。
濃い色のものは暗いところで見ることによって良さが倍増します。
光があたり、何もかも見えてしまうと、興醒めすることもあります。

なので、心配無用?
あれ、新しい家具は大丈夫なの・・・?

これは私も心配ですが楽しみにしております。

黒い壁が塗られ、床の養生をはがした時まで、楽しみにとっておきましょう。
OKAMOTO URL 2006/11/10(Fri)04:54:28 編集
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