白昼夢

奇妙な白昼夢でした。
我が家に隠し部屋があり、一年近くもここに住みながら
それを知らなかったというのです。

夫と子どもたちを送り出して一息ついた午前１０時過ぎ
いつものように掃除機をかけていると、
いつもない場所に引き戸を見つけました。

不思議に思いながら、
指先をすいっとレールに沿ってすべらすと
薄暗い畳の部屋が３室現れました。
見憶えのあるボストンバッグや衣類が
置きっぱなしになっています。

掃き出し窓が北側にとられていますが、
内側にある障子ともども締め切られていて
部屋の中まで光が届きません。
埃っぽくて黴臭い空気が充満しています。

これは何・・・
ワタシは夢をみているような心地でした
（現に夢の中だったのですが）
この夏、家族旅行で使ったバッグがどうしてここにあるの？
そもそも、この部屋は何？

すぐには理解することができず、それでも悲しい主婦の性は
とにかく掃除をしなくてはという使命に駆られ
無我夢中で掃除機を走らせたのです。

そこで目が覚め、冷や汗でぐっしょり。
これってもしかして暗喩でしょうか。
それにしても、ヒヤッとする夢でした。。。

ＳＦ図書館はじめました。

かねてよりのオットの夢だった、
ＳＦ文庫本がずらりと並べられる本棚、
新築で実現することができました。

ここだけの話、自己満足の域を出ないだろう
と思っていました。
だって、今さら昔の本を読みますか？
オットは「読む」と言っていたけれど
読んでいる場面を目撃したことがありません。
コレクション願望を満たせたら、それでよかったのです（おそらく）

ところが、見やすく並べられたＳＦ本、
コレクションにしておくにはもったいない、
必要とする人に貸し出すことになったのです。

なんでも、以前、近所の方々に家をお披露目したとき
オットの事前承諾なしに勝手にオットの部屋も
公開してしまったのでした。

ＳＦが大好きというＨさんの目は、本棚に釘づけに。
いまどきはどこへ行ってもこんな貴重な本は手に入らない。
本屋さんにもＳＦのコーナーなんてないし、
図書館にもこれだけのＳＦは揃っていないと。

どうぞ、どうせ本棚のこやしなんですから
読んでやってくださいまし。
（ワタシが言うことではありませんが）

早速オットに話すと、まんざらでもない様子。
そんなわけで、ＳＦ図書館をはじめることにしました。

ワタシにはまったく理解できないＳＦの世界、
世界を共有できる人と
読後の感想など、秋の夜長に語り合うのもいいと思います。
このようにして、人間関係は広がっていくのですね。

連チャン飲み会そのあとで、

人の集まるところ、お酒あり。
アルコールはたしなむ程度ですが（？）、
基本的に誘いは断らないほうです。
（本当はいける口かもしれません）
３日連続で飲み会、しこたま飲みました～～。

楽しいお酒は翌日に残りません。
頭痛や二日酔いもなし。

しかし、そのあとが失態でした。
翌日、飲み会続きの頭は血の巡りが滞っていたようで、
あろうことか、大切な予定をすっぽ抜かしてしまいました。
社会人としてあるまじき行為です！
こういうのを「お酒にのまれた」と言います（恥）

月が変わったというのに、
カレンダーをめくるのも手帳を確認することも忘れていたのです。
関係者のみなさま、
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

後悔先に立たず、今後の教訓とします。

秋祭りにみる伝承と家長制度

晩ご飯どきの７時半、ピ～ヒャラ～～と聞こえてくる
笛の声。
もうすぐ秋祭りです。

この地方では、昔からの伝承が未だ息づいています。
お祭りは農耕行事に密接に関連しています。

季節ごとになんらかのお祭りがあります。
春の鍬入れの祭り
秋の刈り入れのお祭り
珍しいところでは真冬の寒ーーい神社で行われる「大根祭り」
大根や白菜などの冬野菜がド～～ンと三方に盛られ、
神様に捧げられます。
初めて見たときは、ぶったまげました★★

秋祭りに向けて、毎晩子どもたちの獅子舞の練習が
繰り広げられています。
指導者はムラの長老。オットもそのひとりです。
帰宅後、晩ご飯も食べずにすっ飛んでいきました。
ホント、オツカレサマ～～、タイヘンネ～～。

この土地に対する深く厚い愛着心は、
こうやって次世代の男子に受け継がれていくのでしょうか。

踊り手は男子のみ、家長制度のなごりを感じます。
もっとも最近では少子化のせいか、男女関係なく踊る町内
も増えてきているようですが、我が町は封建色強し
変わっていくには時間がかかりそうです。

一方我が家のムスメたち
「女の子でよかった、面倒な練習に行かずに済むし」
合理主義の、根っからの現代っ子です。

お月見

昼間、道端でとってきたススキを一輪挿しに
お団子ではなくおまんじゅうを菓子鉢に盛りつけて

雲がなく澄み渡った空に、夕方大きなお月さまが
顔を見せました。

　　晴れてよかった～

四季の恵み、自然の営みに感謝を捧げる中秋の名月。
秋の刈り入れも無事終わり、おかげで今年もお米の
食いっぱぐれはありません。
ありがとうございます、自然と農家のみなさま。

もともと地球と月はひとつだったという説もあるくらい
月は地球に大きな影響を与えています。

俗に、満月の夜は出産が多い
女性の生理と月との相関関係など
科学で解明されていない謎も多いようです。

月の静かな凛とした光を浴びると、人間も自然の一部であると
感じます。
自然に感謝し、自然とともに生きる
普段忘れがちなことを思い出させてくれた、中秋の名月でした。

おやすみなさい。