普請ブルー

あと一週間で新しい生活が始まることを喜びたいが、マリッジブルーならぬ軽い「普請ブルー」にかかっている。。。

この気持ちをなんと言えばいいのだろうか。
待ち望んだ家にやっと住めるうれしい気持ちの隙間から顔をのぞかす得体の知れないうつとした気持ち。
今までの生活をリセットする爽快感とともに、未知の世界へ足を踏み入れる不安。

はたから見れば我がままにしか見えないであろう、この不安はどこから来るのか。新居に移るまでに不安の種子は全部取り除いておきたい。今まで触れてこなかった普請の陰の部分について考えてみる。

イエに対する自分の想いやイメージを強く持っているオット。彼の抱いているイメージと現状が些細な面で違っていることは、これまでも何度かあった。それは、着工して建物ができていくに連れて表れ出てくる。３次元で理解することの難しさ。。。

ワタシのような空間把握能力に欠ける人間は論外、普通の人でも専門分野に長ける人でないと、理解に苦しむ「建築」という専門性。

そんな専門性の高い分野ゆえ、要望だけ伝えたらあとは信頼して任せよう、ワタシはそう思ってきた。でも彼にとってはどんなに細かなことにも関わっていきたかった。平日行われる打ち合わせ。夜、今日の記録を書き留めたノートを見せながら一部始終を報告するも、回りくどくもどかしかった様子。いっそのこと役割を交代してよ！何度そう思ったことか。

彼の気持ちは、わかる。でもそれに対して打ち合わせ日を変更するとか、具体的なアクションを起こせなかったワタシも力不足であったかな、と反省。

コミュニケーション不足がこのような夫婦の危機（！）を招いたとしたら問題である。イエをつくることとは、夫婦のおざなりにしてきた問題が浮上する貴重な機会でもある。